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2014/04/06

SF的な話

夜走りの季節がきた。

今週末はなんだか寒いなあ。

保土ヶ谷もガラガラだった。
はー。次はいつ走りに行くかなあ。



最近読んだ本:

ジーン・ウルフ『ピース』(国書刊行会)
 体裁は老人の回想録だが其処彼処に意地の悪い仕掛けがあり、全く油断がならない話。
 これは素晴らしい。「信頼できない語り手」ウルフの真骨頂かもしれない。
 語られていない部分を推測していくことで真相(らしきもの)の輪郭を掴む。
 記憶力に挑戦される。 ウルフはいいなあ。
 こういうの読むと、本読む習慣があって良かったわ。と思う。

クリストファー・プリースト『夢幻諸島から』(ハヤカワ)
 架空の惑星の架空の島々の観光ガイド。
 断片的に色々なエピソードが語られ、読み進めると伏線が繋がっていくみたいな構造。
 よく出来てるけど好みじゃねえなあ。なんと言ったら良いか、 欧米人てのは、
 「人類の最も高次な活動とは芸術であり、成熟した社会において最も尊いものも芸術である」
 みたいなことを本気で信じてしまっている節がある。俺はそんなものは信じない。
 芸術とは受け手それぞれの感性の問題であり、普遍的価値ではないのだ。
 なので「世界中から尊敬されている(架空の)偉大な芸術家の行幸録」とか、
 そんな物を読んでもピンとこない。
 これが「SFが読みたい!第1位」だと?SFはどんだけ枯れてしまったんだ?

はー。次は何読むかなあ。

以上。

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