夜走りの季節がきた。
今週末はなんだか寒いなあ。
保土ヶ谷もガラガラだった。
はー。次はいつ走りに行くかなあ。
*
最近読んだ本:
ジーン・ウルフ『ピース』(国書刊行会)
体裁は老人の回想録だが其処彼処に意地の悪い仕掛けがあり、全く油断がならない話。
これは素晴らしい。「信頼できない語り手」ウルフの真骨頂かもしれない。
語られていない部分を推測していくことで真相(らしきもの)の輪郭を掴む。
記憶力に挑戦される。 ウルフはいいなあ。
こういうの読むと、本読む習慣があって良かったわ。と思う。
クリストファー・プリースト『夢幻諸島から』(ハヤカワ)
架空の惑星の架空の島々の観光ガイド。
断片的に色々なエピソードが語られ、読み進めると伏線が繋がっていくみたいな構造。
よく出来てるけど好みじゃねえなあ。なんと言ったら良いか、 欧米人てのは、
「人類の最も高次な活動とは芸術であり、成熟した社会において最も尊いものも芸術である」
みたいなことを本気で信じてしまっている節がある。俺はそんなものは信じない。
芸術とは受け手それぞれの感性の問題であり、普遍的価値ではないのだ。
なので「世界中から尊敬されている(架空の)偉大な芸術家の行幸録」とか、
そんな物を読んでもピンとこない。
これが「SFが読みたい!第1位」だと?SFはどんだけ枯れてしまったんだ?
はー。次は何読むかなあ。
以上。
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