innovate motorsports製のワイドバンドO2センサ・メータ、
MTX-L PLUS の英文マニュアルを適当にかいつまんで和訳したもの+メモ(オレンジ字)
和訳するのがめんどくさい人むけ。内容の正誤については一切保証しまへん。
元の文書:
https://www.innovatemotorsports.com/support/manual/MTX-L%20PLUS.pdf
【MTX-L PLUSの配線】
MTX-L PLUSには4色のストリップされたワイヤがあります。- 赤ワイヤを車内の絶縁されたスイッチ付き12V電源に接続します。
「キーオン」で電源が投入されるACCへの接続がおすすめです。
電源を接続する回路は、3A供給できるものにしてください。
この接続が5Aヒューズで保護されていることを確認してください
※ステレオ、IGN、ECU、ライト、燃料ポンプの回路は使用しないでください。不確かな場合は、自動車部品サプライヤの自動車リレーを使用して追加の回路を作成してください。 - 黒ワイヤをGNDに接続します。可能な限り最も良いGNDはバッテリーマイナス( - )端子です。
※他のInnovate MotorsportsデバイスがMTX-L PLUSと一緒にデイジーチェーン接続される場合は、すべてのデバイスを単一のGND、理想的にはバッテリGND( - )のポストに接続することをお勧めします。 - 白ワイヤをヘッドライト電源線(ヘッドライト電流供給線)に接続します。
これにより、夜間の表示を良好にするためにディスプレイを暗くすることができます。この配線をHI/LO切替の配線には接続しないでください。
※レオスタットタイプのスイッチに接続すると、ゲージが誤動作します。調光機能を使用しない場合は、WHITE線をグラウンドに接続します。 - 黄ワイヤ(アナログ出力)は、データロガーやECUなどの他デバイスのアナログ入力に接続することができます。
この出力を使用しない場合は、ワイヤを切り離してテープを剥がしてください。デフォルトのアナログ出力は、0V = 7.35 AFR、5V = 22.39 AFRに設定されています。
ほかのデバイスがさまざまなポイントでシャシなどにGNDされている場合、
電圧に小さなオフセットが存在する可能性があります。
良好な共通ポイントをGNDにすれば、電圧オフセットを最小限に抑えることができます。
>メモ 19/5/15
下にも書いたが、バイクでは車種によってスタータへの電流量を確保するために「ACC電源がスタータリレーと連動してる」場合があって、その場合スタータを回すとACCは電断する。そうなるとMTX-L PLUSはエラー(E9)を吐く。なので、常時ONの電源に繋ぐか、バッ直リレーを独自に設置するのが良いと思う。モトイージー的なもんを付けてる場合も同様。
(私はバッ直・メーターパネルに電源SWを設置した。センサが消耗品なので、センサ非接続時に本体に電源入れたくないので。)
【メータの取り付け】
MTX-L PLUSメータは標準の2 1/16 "(52mm)ゲージポッドに適合します。ゲージの取り付けは、ケーブルがメータ自体から強く引っ張られたり歪んだりしないようにしてください。センサケーブルを排気管やケーブルを溶かす可能性のある熱源に触れないように配線してください。また、点火部品やRF(無線周波)およびEMI(電磁干渉)ノイズの近くでセンサケーブルを配線しないでください。
MTX-L PLUSメータは飛沫防水(完全防水ではありません)されており、屋外の要素にさらされるように取り付けられます。MTX-L PLUSは水中に置かないでください。
直接水スプレー(加圧源からの水)から保護するための配慮が必要です。
ベゼルおよび/またはゲージ面を元に戻すときは、Oリングが正しく装着されていることを確認してください。
【センサの取り付け】
最適なバングの配置は用途ごとに異なりますが、以下のガイドラインを使用すると、最も正確な測定値でもっとも長いセンサ寿命が保証されます。
バングの使用がすべての用途にO2センサを取り付けるための好ましい方法です。
- 排気口ポートから少なくとも24インチ下流に、または装備されている場合はターボチャージャーの後24インチにバングを溶接します。バングは、もし装備されていれば、XまたはHパイプの手前に溶接されるべき。
- 時計を基準にして、9時から3時の間にバングを取り付けます。
排気管の下部にバングを溶接すると、結露がセンサの内部発熱体に接触することによってセンサが損傷する可能性があります。 - 1インチのバング(キットに同梱)は、センサを保護するのに最適です。
完全にねじ込むと、センサの先端が排気パイプと同じ高さにありますが、これは測定値に悪影響を与えません。 - このバングは、触媒より手前に溶接する必要があります。
触媒より後にバングを溶接すると、測定値の勾配が偏ることになります。測定値のSKUは、エンジン負荷および触媒の効率によって変化します。 - 有鉛燃料と2ストロークエンジンは、センサの寿命を短縮します。
多くの要因があり、寿命を予測することは不可能です。 - 排気漏れ、カムのオーバーラップ、およびオープン(ショート)排気は、軽いエンジン負荷で誤った測定結果を引き起こします。
通常、エンジン負荷がかかり、排気ガス量が増加すると、正確な測定値が表示されます。 - 排気装置に取り付けるときは、エンジンが動しているときは常に、O2センサは電源が入っていて、正常に動いているMTX-L PLUSに接続されている必要があります。通電されていないセンサは、排気ガスにさらされると短時間で損傷します。
- エンジンを始動する前にセンサを予熱しないでください。
通常のようにエンジンを始動させるだけです。
エンジンを始動する前にセンサを予熱しておくと、センサが冷却衝撃によりダメージを受ける可能性が高まります。 - バング(センサの取り付け位置)でのセンサの最高温度は500 ℃または900 Fを超えないようにしてください。
超過した場合は、Innovate Motorsports HBX-1ヒートシンクバングエクステンダをインストールする必要があります。 (p / n 3729)。
※O2センサが排気ガスのO2含有量を測定して正確なO2測定値を提供するので、溶接不良のセンサバングの小さなピンホール漏れさえもO2センサの精度と性能に影響します。適切なセンサーの設置について指示されている指示から逸脱すると、誤ったO2測定が行われることに注意してください。
>メモ 19/5/15
ヒートシンクを設置する場合、向きを上流方向(排気ポート方向)に向ける必要がある。純正ヒートシンクには銅ワッシャが1枚しか付属してないので、先にバングが取り付けてあった場合は大抵向きが合わないと思う。ヒートシンクを後から付けるならつぶれるワッシャ(スパークプラグとかについてるヤツ)を入手しておくとか、装着時にずれ角を測って岩田かどっかに厚指定のワッシャを注文すること勧める。
この辺参照。P1.5なのでt1.5mm=360度。
【キャリブレーション】
ユニットが配線され、ゲージとセンサの両方に適した場所が見つかったら、センサーのキャリブレーションを行います。
InnovateMotorsportsの「Direct Digital」広帯域測定原理により、
センサの磨耗を補償するためにセンサをキャリブレーションすることができます。
この手順はほんの数分で完了し、O2センサーの寿命を通して最も正確な測定値を保証します。
この手順は、新しいO2センサが取り付けられている場合はいつでも必要です。
キャリブレーション手順では、O2センサが自由空気中にあることが必要です。
これは、排気システムから完全に取り外されたことを意味します。
手順:
- センサーを外した状態で、MTX-L PLUSに電源を供給します。
電源が供給されると、3桁の数字がすべて点灯し、針棒はすべてのLEDを1回掃引します。ステータスランプが赤色に変わり、数値ディスプレイに "E2"が表示されます。これは、センサーが検出されなかったことを示すエラーコードです。
30秒以上電源を入れたままにしておきます。 - MTX-L PLUSの電源を切り、付属のケーブルを使用してO2センサを取り付けます。
これらの接続を行う際には、完全に装着されロックされていることを確認してください。再度、センサーが自由な空気の中にあることを確認してください(排気口ではない)。 - MTX-L PLUSの電源を入れます。
再び、ディスプレイは「掃引する」べきであるが、エラーの代わりに、ディスプレイには「Htr」が表示される。これは、センサが動作温度まで加熱されていることを示します。
30〜60秒後、ディスプレイが "Htr"から "CAL"に切り替わり、センサがキャリブレーション中であることを示します。数秒後、MTX-L PLUSはAFRの表示を開始します。センサは大気中にあるので、ゲージのデフォルトは22.4です。
これで校正手順が完了し、システムを使用できるようになりました。
>注意
キャリブレーション直後はセンサ全体がチンチンに熱くなってるので、
その後の取り付け時はご注意を。軍手つけるとか。
重要:
キャリブレーションを失うことなく、
センサとセンサケーブルを外して接続し直すことができます。
ただし、センサーを接続せずにMTX-L PLUSの電源を入れると、
キャリブレーションがリセットされます(上記の手順1を参照)。
>意見
MTX-Lの説明書に電源はACCからリレーを使ってGNDはバッテリ直取りしろと書いてある。
電源投入時、ヒータを暖める必要があるため意外と消費電力が多いので貧弱な配線から取るとバッテリーエラーコードE9が出るのと、セル回転時に電源が切れるACCでないと、IG線だとセルモータのノイズで本機が故障する可能性があるとの事。
エンジン連動リレーが望ましいとも書いてあった。
(↑てことは、バッ直で手動ON/OFFの場合、始動後に電源ONにすると良いって事か?)
↑そうでした。バッ直(常時)でも、暖機不足でエンストしてすぐ再始動したりするとE9出ますね。
そうなったときにエラー解除できないと困るんで、キーオン常時通電のプラスに繋ぐのもやめといた方が良いのかも。
余熱NGと書いてあるのにキーオン電源推奨ってどういう事?
キーオン放置で焼けるいにしえのフルトラキットかよ…
マップ転送とかふつうキーオンエンジン始動なしでやるだろさ…
みたいな妙なシビアさがあるので、トグルSWで手動、バッ直運用中。
(設置半年でセンサ数値が怪しくなってきた…⇒壊れた(笑))
追記:19/9 LSU4.9壊れるよね問題
LSU4.9は純正採用もされており壊れるものじゃない、という意見も見かけるが、
純正採用の場合はそもそもセッティングが出てる状態からのズレを補正する目的なので
カーボンも少ないだろうし、飛沫や熱の対策もされてる=壊れづらい てことだと思う。
社外フルコン等で使う場合は「出ていないセッティングを出すため」に装着するので、
薄けりゃ高熱、濃ければカーボン出るし、だからセンサにダメージがいきやす、とかじゃないんかな とか‥フルコンだのを装着してセッティングのためにA/F!という用途の人は、排ガス規制内でセッティングしようなんざハナから思っとらんわな とかかんとか。
うちの車体はひとまずセッティング出たぐらいで破損したので、
予備はあるけどセンサは外してオープンループ(フィードバックOFF・固定MAP)で運用中。
BOSCHよりNTK製が頑丈よ…とか聞くので今のBOSCHが壊れたら探してみよう。
※エラーコードやリレーの配線図は公式参照のこと。