2018/06/17

学習する単車に

たかが単車になんでこんなに手を掛けてるんだろう、とか考えたらだめ。
吊るしで何もしなくて良い単車をもやもやと改造するよりよっぽど楽しいのだ。

あれこれやって準備でけました、つうことで、
 老眼に鞭打ち精密圧着ペンチを駆使して空燃比センサのデータをECUに入力してみる。
 テストってことでケーブルはEPROM交換用のゴム蓋の隙間から入れといた。

 Androidオプティマイザ上で設定ファイルをテキストエディタで開いて使用ポートを書き込み、
 ディップSWをクローズドループモードにしてから車体の電源をON、
 エディタでいじったファイルをECUにアップロード。
 試走に出る。
 オープンループ時よりなんか薄いしアフターが出る。オプティマイザ上の空燃比グラフもなんか変だ。

 ちと考える。
 基板上のセンサ用ポートは2つあって、3ピンコネクタの外側2本。(中央はGND)
 センサは2個までつけられるということ。で、設定ファイルにはポートの1・2または両方を指定するんだけど、こりゃ指定ミスじゃないかい?ということで、PAで座り込んで別ポート使用に設定ファイル修正、車体に書き込み、また試走。
 薄くない!空燃比バッチリ!すげえ!まるで現代のバイクのようだ(言いすぎ)

 補正ラグは若干感じるが、マップの最適化が進めば補正幅も狭くなるから、だんだん気にならなくなるという事だろう。アクセラレーションが全体的に明確に良くなってもっさり感がだいぶ解消。レーシングキャブのような鋭さはまだ無いけど。
 まるで大型バイクのようだ・・・

  取説には「ヒートシンクから一番遠い側のピンがポート1である」と書いてあるが、
 上の写真みれば判る通り、基板上にヒートシンクなどない。
 基板交換前には左右の余ったネジ穴の部分にヒートシンクがあったが、
 3ピンヘッダはヒートシンクと平行についてんじゃねえか。
 長年アップデートされ続けてるので、そういう時代もありました、という記載なんだろう。
 という事にしておく。

 試走後の状態。右上が空燃比グラフ。マップ上の数値はターゲット空燃比に基づいた補正幅。
 走行中に使った領域(スロットル開度、回転数)が数字で徐々に埋まっていく。
 ちとわかりづらいのでメモがてら仕組みを書いておく。

 ・ECU側のマップはクローズドループ中も不変、リアルタイムで補正をかけ続ける
 ・オプティマイザ側のマップも不変で、上の画像の数値は補正値に基づいたMAP修正のサジェスチョン

 要するに、こんなループで運用しろと。
 ①クローズドループで走ると補正データがオプティマイザ側に蓄積される
 ②走行後に、補正データを採用するか否かをオプティマイザ上で決めて、MAP修正
 ③そのMAPをECUに書き込んで、走行
 ①にもどる

 クリフさん(設計者)曰く、
 ・ストップゴーが少なく
 ・路面が良くて
 ・いろんなRのカーブとアップダウンがある丘陵地で
 ・滑らかにアクセルを操作し続けて
 小一時間走るといいデータが取れるんだぜ!

 だそうですんで、ちょっくら伊豆スカ行くしか無いようだ。
 その他、ガソリンが垂れてる箇所のうち1つを特定して解消したり
 かかとに当たるリアサスのタンクを移設したり
 かかとが当たって剥げるパラレロのステッカーを後ろに貼りなおしたりしといた。
 試走中にはカーボンの塊があったり
 マンタが泳いでたりしたので、
 帰宅後に肉を食いに行き、
今年も生まれてるのを見てなごんだりして、MotoGPみて週末おわり。

単車、完成しちゃったんじゃないか?前後足回りやって、ECUも全機能解放。
いや、まだやりたい事がいくつもあるので大丈夫。

以上。

2 件のコメント:

  1. おお〜ついにマップ補正するところまできたのですね!
    補正値見ると5000回転、開け気味のスロットル開度でマイナス補正値大きめのなんですね。マイナスは噴射時間ですかね?アタシのマーニもテーパー角が一般的なニードルだと5000回転1/2前後が濃くなります、偶然かもしれませんが興味深いですねー

    返信削除
    返信
    1. 苦節5か月!(たいして経ってないですね)
      補正ログをサジェストとして蓄積してく仕組みは一般的なんですかね。かなり合理的で良くできてます。
      マップがキマってくと補正幅が狭くなってラグが解消されてくんでしょう。楽しみです。
      クローズドループ化前より全体的に薄くなってたんで補正値は噴射時間だと思います。
      なるほど、同じエンジンだし似た特性なんでしょうねー。峠走った後のログも掲載しますね。

      削除